X(旧ツイッター)などSNSは、リツィートやシェアなどにより思った以上に広範囲に拡散してしまう可能性が高いため、投稿についてはその従業員に削除を求めた方がよいでしょう。ただし、SNSをプライベートに使用している中での投稿であれば、就業規則やSNSに関するガイドラインなどで定めがない限り、業務命令として削除を求めることは難しいです。従業員に拡散によるリスク説明をした上で、自主的な対応を求めることになります。
なお、SNSの内容については、その後の対応で必要になりうることから、削除をする前にスクリーンショットなどを保存しておく必要があります。また、投稿内容が炎上したりしていないか、どの程度拡散しているかも確認しておきましょう。
投稿をした従業員には投稿の経緯や理由、それ以外にも情報を漏らしていたりしていないか面談で事情を聴くことが必要になります。就業規則に規定されている懲戒事由に該当するのであれば、懲戒処分を行うことを検討すべきです。
漏えいによって、業者との取り引きができなくなり、その施術方法を使用できなくなった場合には、会社に営業上の損害が生じてしまうことになります。漏えいの経緯や理由、会社の情報管理体制の状況などによっては、漏えいした従業員に一定の損害賠償を求めうることもあります。
従業員の労務問題に関するQ&A
従業員がエステの施術方法をSNSで漏えいをしたときの対処法は?
投稿については従業員から自主的に削除してもらい、投稿の経緯や理由などの事情を聴き、懲戒処分の検討や損害が発生していれば賠償の検討が必要なこともあります。
クレーム対応に関するQ&A
お客様にカラーリングでアレルギーが出た場合は?
これまでのアレルギーの有無・パッチテストの実施状況、リスク説明の有無などから責任があるか判断することになりますが、実際のところ関連性の判断が難しいことが多いです。
カラーリング剤のアレルギーは使用をやめるとアレルギーが止まるものから、継続的にカラーリングすることでアレルギー性皮膚炎が突然発症するもの,一旦症状が治まっても再度使用すると発症し、次第に全身症状にまでつながるケースなど、症状が出る方の体質やそのときの体調などにより様々です。
お客様にアレルギーが出た場合でも、どこまでがカラーリングと関係しているかの判断は実際には難しいことが多いでしょう。これまでカラー剤を使用したことによるアレルギーがなかったかどうか確認の有無,パッチテストを行ったかどうか,リスクの説明の有無などが責任を肯定されるかどうかの考慮要素になってきます。
また、お客様に発生した被害のうち、治療費や治療にあたって通院する際の交通費は損害としてお支払いする場合が多いと思いますが、会社など仕事を休まないといけなくなった場合の休業補償的なものについては、お客様の症状の程度などによって、ケースバイケースの対応が必要になってきます。
なお、カラー剤による被害があった場合の裁判例についてですが,正面切ってカラー剤を理由に明確に損害があったと裁判で認めたものは公表されている裁判ではみられないようです。
風評リスクの対応に関するQ&A
SNSの使い方や注意点が わからず困っています。
使い方のルール作りと研修や、 個人情報の管理の仕方を検討しましょう。
まずは、使い方のルール作りとペナルティを含めた研修が必要です。
SNSの利用は売り上げ向上のため使い勝手が良い反面、炎上騒動によるリスクがあります。
ルール作りで分からない場合には、コンサルタントはもちろん弁護士など法律の専門家に相談することが有効なこともあります。また、お客様の情報など個人情報の管理についても注意をする必要があります。不適切な書き込みなど、自サロンの評判を下げる問題が起きた場合には、削除などの対応、世間への事実説明と謝罪・書き込みなどをした方への対応等複数しなければならなくなります。これについて警察・プロバイダやSNS運営サイドへの対応,裁判対応も検討が必要です。
契約に関する対応に関するQ&A
借りている物件のことでオーナー側と トラブルになっています。
トラブルになっている原因にもよります。 自社が原因でなければ修理を求めることに。
原因を追求し、漏水やサロンで使う水によるのであれば、修理の必要があります。
ご自身に原因がなければ修理を求めていくことに。賃貸の条件面等契約内容については、きちんと確認する必要があります。敷金やお金の問題については、「支払う必要があるのか、戻してもらう必要があるのか」事実関係を整理して準備することが重要です。そのうえでご自身の言い分をオーナー側に伝えて解決を目指していくことになります。
勁草法律事務所が
大切にしていること
理美容の経営者の方が抱えるお悩みは新規出店に関わる契約のリーガルチェックから、従業員の方を巡るトラブル、顧客からのクレーム対応など幅広く様々です。
私たちの使命は困難な中にある経営者の方に少しでも道しるべを提供できるよう、サポートすることです。私たちはこれまでの経験を活かし、些細なご相談・素早い対応が求められる緊急な状況でも、可能な限り迅速にかつ効果的な解決策を提案できるように尽力いたします。

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美容業界で顧問弁護士を経験


従業員の方の問題、利用者やご家族の方のクレーム対応・行政対応など様々な問題があります。
寄り添って対応をさせていただきたいと考えています。
従業員の方の処遇や言動などへの対処、利用者や家族をめぐるトラブルなど、介護業界特有の問題への対応が必要となります。一見小さいと思えるトラブルが大きな火種となることもありますので、早めのご相談をお勧めします。
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法人様の場合は1回目のご相談は無料!
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※法人様の場合は無料です。
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無料サポートプラン
価格 | 無料※ |
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相談方法 |
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対応範囲 | 契約書チェック |
対応件数 | 年3回まで(1回1時間以内) |
シンプルプラン
価格 | ¥10,000/月(税別) |
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相談方法 |
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対応範囲 | 小さな金額債権回収サービス |
対応件数 | 月1回まで |
ライトプラン
価格 | ¥20,000/月(税別) |
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相談方法 |
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対応範囲 | 小さな金額債権回収サービス |
対応件数 | 月3回まで |
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