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法律のいろは

2018年12月29日 更新損害賠償請求のご相談

顧客情報管理の注意点

 美容室・エステ・床屋その他「サロン」では,お客様への癒しやサービスの提供のため,氏名や連絡先その他さまざまな個人情報をカルテという形で持っているのが通常だと思われます。

 こうした既存のお客様にアプローチをしていくのは非常に重要なところですが,他方で従業員が独立する際などに,こうした情報を持ち出しているのではないかということでトラブルになる可能性があります。

① 「カルテ」などお客様の個人情報はどういう位置づけになるの?

 「カルテ」などに書かれているお客様の個人情報は,法律の規制を受けます。サロンで「個人情報保護指針」を作っておられるかと存じますが,ここでいう指針の対象にお客様の個人情報は含まれます。法律改正により,こうした情報を取り扱えば,規模に関係なく規制を受けますので,ご注意ください。

 こうした個人情報は取得や利用について法律上の規制を受ける(適正に取得し,利用目的として示した範囲で使う)とともに,第三者への開示などが規制されています。ご本人の同意なく漏らせないという点です。従業員の方が独立時にデータから情報を移すなどした場合も漏らすことになってしまいます。

 また,管理の仕方などによっては,持ち出して競業に使われることが法律違反になる可能性があります。この点は後で触れます。

② 従業員が独立の際に持ち出すことに問題は?

 先ほども触れましたように,カルテなどに書かれた情報の管理の仕方などにもよりますが,こうした個人情報を持ち出してそのお客様に対するアプローチをすることが法律に違反する可能性はあります。

 これは,不正競争防止法という法律に,

 ①一般的に見て営業活動に有効とみられる情報で

 ②インターネットや雑誌など一般には知ることができず

 ③他の情報とは合理的に区別される形で保管されているもの,

を勝手に持ち出して利用する行為が禁止されているためです。

 こうした持ち出しとその後の利用の差し止めや損害賠償請求ができるというだけでなく,持ち出した人間には刑罰を受ける可能性もあるといいう強力なものです。

 ただし,紙媒体であれば㊙扱いがなされているなど一定の扱いがなされていないと③を満たしていない等管理の仕方が一定の意味を持ってきます。詳しくは経済産業省が管理指針を出しています。
 

 ここでいう①から③(特に③)を満たしている場合には,持ち出した従業員に対して,先ほど述べた差し止めなどの請求ができることになります。

③ 実際の管理方法などは?

 一番は勝手に持ち出せないようにしておくことが必要です。紙媒体であれば,他のものと区別して管理をしておくだけでなく,持ち出し禁止や写真を撮ることの禁止などの対応も出てくるでしょう。データ媒体である場合も同様な対応が必要ですが,情報の写しとりは簡単である点をよく考える必要があります.また,アクセス制限をかけておく等の対応も必要となってきます。こうした管理の仕方の工夫で,持ち出しが難しくなりかつ持ち出された場合の対応もしやすくなります。 

 個人的な付き合いが以前からあったからということで,持ち出しの事実関係すら問題になることがありますから,情報の管理は先ほど述べた区別管理の話も含めて重要になってきます。

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