施設・サービス利用者の方には、みだりに他人から写真を撮影されたり、公表されたりしないよう、誰に対しても主張できる権利（肖像権）があります。
　通常は施設やサービスの利用開始にあたって、各契約書を交わす際に、個人情報の取り扱いに関する同意書も結ぶことが多いでしょう。その際にイベント開催の際のレポートなどの写真を撮るときに顔写真が掲載されてもよいか、施設が発行する広報誌やホームページなどに写真を掲載してもよいかを書面で確認し、同意を得ている人のみ掲載するようにするべきです。施設・サービス利用者の方が認知症など、判断能力が十分でない場合は、家族や成年後見人等がこういった同意書について同意をするかどうか決めることになります。
　また、従業員個人が自分で運用しているfacebookやInstagramなどにも無断で利用者の顔写真を撮って掲載することがないよう、定期的に研修などの際にSNSの注意点等を学ぶ時間を作るということも大切です。